どうも、菊村です😄
業務でGoogle Cloud(以下、GCP)で検証する機会があったため知識のキャッチアップも兼ねて2023年12月15日にGoogle Cloud認定資格Associate Cloud Engineerを取得しました。本記事では概要と僕自身はどういう勉強方法で資格取得までに至ったのかご紹介します。
目次
1.Associate Cloud Engineerの概要
Google Cloud認定資格Associate Cloud Engineer(以下、ACE)に向けて勉強することで以下の知識を身につけることができます。
・ GCPの各プロダクトの概要と基本
・ ユースケースごとのGCPプロダクトを使い分ける考え方
・ モニタリングやスケーリングの実施と管理方法(特にComuputeEngineやCloud Spnner)
・ GCPのコンソールからの操作とコマンドラインインターフェース(CLI)の操作
・ GCPでよく使うであろうCLIの構文(ComputeEngine、GCS、IAM、Kubernetes)
ACEを取得することでただの詳しい人じゃなく、GCPのサービスを使用したアプリケーションサービス開発や社内業務、個人アプリ開発の実行やそれを管理するための知識能力がある専門家として証明ができます。クラウドプラットフォームの中でGCPをメインで活躍したい方はACEを取得することで格段に案件などのお仕事に参画でき、参加することでさらに実務的なGCPのスキルを研鑽できるチャンスも大幅に上がることでしょう。
1-1.出題範囲
試験の内容は大きく次の5つのセクション構成から出題されます。
- クラウドソリューション環境の設定
2. クラウドソリューションの計画と構成
3. クラウドソリューションのデプロイメントと実装
4. クラウドソリューションの正常なオペレーションの確保
5. アクセスとセキュリティの構成
上記、難しいですが以下のポイントを抑えていただけたらと思います。
- Google Cloudの概要
- Google Cloudのコスト見積もり方法や管理などのコストにまつわる基本知識
- コンピューティング(VM、サーバレス、コンテナ、Kubernetes)
- データベース(Cloud SQL、Cloud Spanner、Cloud Bigtable、Firestore、Memorystore)
- ストレージ(ディスク、Cloud Storage、Filestore)
- 上記のデータベースとストレージを活用したデータ分析の基本手法
- ネットワーキング(VPC、Cloud Load Balancing、Cloud CDN、Cloud DNS、Cloud NAT、Cloud VPN、Cloud Interconnect)
- 運用(ログやモニタリング)
- インフラストラクチャのコード管理(IaC、Deployment Managerなど)
上記のGCPのサービス・プロダクトの基本的な知識を基本として以降は様々な課題に対するソリューション案として最適な選択と構成についての考え方であったり、プロダクトの選択の基本的な考え方を学びます。具体的には以下に示す内容です。
- 最適な選択と構成についての考え方(概要レベル)
- コンピューティングプロダクトの選択と構成(レガシーなアプリの移行先、MIG、コンテナ)
- データベースプロダクトの選択と構成(Cloud SQLとCloud Spnnerの使い分け、IoTデータの場合)
- ストレージプロダクトの選択と構成(保管期間の要件があるCloud Storageの最適なタイプ)
- データ分析用プロダクトの選択と構成(Cloud StorageやLoggingにシンクされているデータ分析)
- ネットワーキングプロダクトの選択と構成(特に公共インターネットを使うことが難しい要件)
2.ACE合格までに僕が実践した学習方法
学習方法をお伝えする前に理解してほしいことがあります。
資格取得はGCPのACEやAWS、Azureの認定資格に限らずどんな資格も難しさは受ける人によって千差万別だと思っています。理由は当たり前ですが、人によって能力が様々であるためです(ライフスタイル、これまでのキャリアやスキルの背景の違いなど)。なので”私は1週間で取れました”などの言葉を見ても学習計画を策定する際の参考にはならない、人は人、自分は自分、気にするなと声を大にしてお伝えしたいです。
とはいえ、効率の良い勉強方法があるのも事実です。
以降は私自身がGCP認定資格ACEだけじゃなくAWS認定資格も合格できた学習方法をお伝えします!
2-1.学習方法
ACEを受験する人はGCPを実務で多くの経験を積んでる人も、そうじゃない人もいらっしゃるかと思います。僕はその中間くらいの人でした。特にGCPは触ったことがほとんどないので素人に近いレベルです。そんな僕が実践した内容は以下です。
2-1-1.GCPの教科書を2周読み切る :
1回目は手元に付箋を置いての通読です(流し読み)、通読しながらよくわからなかった章や項目に 付箋を貼っていきます。GCPの教科書は340ページありますので6時間あれば1周できます。完全に理解する必要はありません。頭に情報を入力するだけなので情報の入力と理解は割り切って通読に専念してください。通読しながらよくわからなかったところに付箋を貼りましょう!
通読が終わると通読していてよくわからなかった項目に付箋が貼られていると思います。
よくわからなかった項目だけ通読します!(ここも完全に理解するまで読まないでいいです、なんとなく頭に入ってくるようになればOKです)
2-1-2.Google Cloud認定資格Associate Cloud Engineer対策本を通読する!
GCPの教科書の通読が終わるとなんとなくGCPの基本知識は感覚で覚えてます(完全な抵抗はない状態)。次にGoogle Cloud認定資格Associate Cloud Engineer対策本を同じように2回通読します。
演習問題がありますが1回目の通読は飛ばしてください。こちらも2回通読しましょう!ページ数は280ページありますが集中すれば4時間ほどで読破できます。こちらもコツは完全に理解するための読み方じゃなく、通読(流し読み)で結構です。
2-1-3.Udemyの対策練習問題のすべて100点になるまで解く!
最後の仕上げに移ります。こちらはUdemyの対策練習問題を使ってACE合格に向け鍛えていく工程になります。全部で4項目の練習問題があり、練習問題が本番試験と同様に50問形式となっております。こちらをそれぞれ100点になるまで繰り返し問題を解いていってください。
そうすることでどうなるのかというと、問題のパターンを感覚で覚えることができます。さらにこのUdemyの問題でいいところは出題する問題が受けるたびにランダムで出題されるところがいいところです。
出題される問題が必ず同じ順番で出題されると、”順番”がパターンを覚えることに悪い影響を及ぼすからです。ランダム形式で出題される問題を解けば解くほど本当の意味でのパターンプラクティスが体に染み込んできます。
https://www.udemy.com/course/2023google-cloud-associate-cloud-engineer/
3.さいごに
僕自身がGCPはあまり触ったことがなかったことからACEを取得したことで自信もつきさらにGCPのスキルを伸ばしたいと思えるようになりました。素晴らしいサービス・プロダクトがあるGCPですが、中でもデータ分析基盤のソリューションがBigQueryを代表に開発者としても扱いやすくUIに優れた操作性、CLIが得意な人はCLIとGoogleのエンジニアファーストの文化を感じました。
資格を取ることでGoogle Cloud専門家のスタート地点に立てたと思います。これからさらに実務や自己研鑽を通して実践的なスキルを伸ばし様々なソリューションやサービスに活用できたらと思います!
本記事をお読みいただきありがとうございました(^^)